調湿建材で快適な暮らし|素材で選ぶ住まい
毎日の暮らしに意外と大きな影響を与えているのが「湿気」です。天候が良くない日などジメジメしているときは特に気になるものです。また洗濯物を部屋干ししている時もなかなか乾かないと、ジメっとした空気やこもったニオイが不快ですよね。
そこでこの記事では、嫌な湿気を解消してくれる「調湿材」について紹介していきます。住宅でしっかり対策しておけば、何十年先も快適な状態を保ったまま暮らせますよ。
これから新築やリフォームをお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- 調湿建材が機能的
- 調湿材のメリット
- おすすめの調湿建材
- 調湿建材で健康的な暮らし
調湿建材が機能的
湿気のこもった室内は空気が入れ替わらず、そのまま放っておくとカビやダニの発生源にもなってしまいます。一度発生すると見た目が良くないだけでなく、掃除の手間も増えて憂鬱ですよね。
せっかく建てたマイホームは、なるべく美しく快適な状態で住みたいものです。そんなときにおすすめなのが、調湿効果のある建材です。
普通に暮らしていると調湿効果についてあまり意識することはありませんが、じつは室内環境を快適に保つために大切な役割を果たしています。住まいの壁紙や構造材を決める際には、建材としてぜひ調湿効果のある素材もチェックするようにしましょう。
調湿材のメリット
ここでは、あまり知られていない調湿材のメリットを紹介していきます。知らない所で役に立っている調湿材の魅力を要チェックです。
室内の湿度を保てる
一般的に、人間が過ごしやすい室内の湿度は40~60%とされています。60%以上になるとカビやダニが発生したり、結露が生じやすくなってしまいます。夏場にはムシムシした空気になり、不快感が増しますね。
逆に40%以下になれば、カラリと乾燥して過ごしやすいのでは?と思われがちですが、じつはそうではありません。湿度の低い冬場には感染症が流行りやすいということからも分かるように、湿度が低いとウイルスや細菌が発生しやすくなってしまうのです。
このことから、室内の湿度を40~60%の間になるように調湿すれば過ごしやすい環境が作れます。カビや結露が発生してしまうことも防げるため、人間にとって快適というだけでなく家にとっても最適な環境と言えるでしょう。
建材の傷みが防げる
室内の湿度が高いと、黒いカビが生えてしまいます。見た目がよくないだけでなく、建物にとってもなるべく避けたいところですね。
逆に湿度が低くて乾燥した状態が良いのかというと、そうではありません。住宅には柱や梁、フローリングなどに木材が使われることが多いですが、乾燥により木材に反りが生じてしまうのです。これにより住まいの歪みに繋がることもあります。また静電気が発生しやすくなり、自然発火の原因となることもあり危険です。
これらのことからも、建物内の湿度を適度に保つことは重要と言えるでしょう。きちんと管理しながら住まうことで、住宅がさらに長持ちしますね。
健康に過ごせる
湿度が高い状態が続くと、カビが発生して黒ずんだり建材が腐ってしまったりというトラブルが起こりやすくなります。お風呂やキッチンといった水まわりには特に発生しやすいですが、カーテンや壁に生えてしまうことも。
カビを放っておくと、シックハウス症候群、アレルギー性鼻炎、気管支肺アスペルギルス症などの疾患の原因になってしまうこともあります。長く健康的に暮らすためには、建物内の湿度を一定に保つことが大切ですね。
おすすめの調湿建材
室内の湿度を一定に保つには、エアコンなどの空調機器を使う、加湿器を使うなど様々な方法があります。しかし家電を購入する手間が必要だったり、いちいち電気代が掛かったりと面倒なことが多いです。
そこでおすすめなのが、建材を使って湿度を調整する方法です。床や壁の素材が勝手に調湿してくれるので、何もしなくても快適な湿度に保たれて便利ですね。
自然の素材を使えば健康にも優しく、長く快適に住まうことが可能で良いことづくめです。
木材
木には多数の細胞があり、木材として加工された後も内部にはたくさんの空洞が開いています。これにより、空気中の湿度が高いときには水分を吸収し、湿度が低いときには水分を放出するという調湿作用をもっています。このため、木材を建物の内装などにたくさん使うと、部屋の中の湿度の変動を小さくできますよ。
最も一般的な方法は、フローリングに無垢の木材を使用することです。無垢の木材は、木目調のプリントされた合板フローリング材と違い、水分を吸放湿できるのがメリットですね。
本物の「い草」を使った畳なども、空気を吸ったり吐いたりして調湿する効果があります。いずれにしても、表面を加工してコーティングしてある素材は効果が失われてしまうため、無垢の素材を使うのがおすすめです。
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ゼオライト
ゼオライトは天然の鉱物が原料の素材で、表面に空いた小さな穴に様々な分子を吸着する特徴があります。これにより調湿、脱臭、水の浄化、アレルギー予防などの効果が期待できるのです。
住宅では床下に敷き詰めて調湿材として活用されるケースが多いです。自ら調湿能力を再生するため、半永久的に同じ効果が持続します。
珪藻土
珪藻土は、天然の調湿材として塗り壁などに使われることが多い素材です。粘土状の泥土で、保湿・断熱・防露・調湿・遮音・脱臭などの機能があります。
室内の湿度が高くなると珪藻土の中に溜めていた湿気を吸収し、乾燥すると逆に湿気を放出してくれます。この機能により結露の発生を防止して、快適な室内空間を作れます。
職人が壁や天井に直接塗りつけて施工するためコストは掛かりますが、その分納得の調湿効果が得られます。調湿材の湿度調整能力は塗られた厚みに比例するため、しっかり厚く塗った方が調湿力が高くなりますよ。
調湿性タイル
こちらは調湿力のある素材をタイルに加工したもので、LIXILのエコカラットなどが有名ですね。目には見えないサイズの小さな穴が開いていて、空気を吸ったり吐いたりすることで調湿します。湿度だけでなく、嫌なニオイやアレルゲンなどの有害物質も吸着してくれるので、室内をいつでもフレッシュな空気に保てますよ。
玄関など湿気がこもりやすい空間に貼れば、靴のニオイなどもスッキリ解消しますね。また見た目が美しいため、リビングや寝室に装飾材として用いられることも多いです。
調湿建材で健康的な暮らし
家電製品で室内を調湿する方法もありますが、電気代が掛かったり購入の手間が掛かったりする上、地球環境にも優しくありませんよね。
その点、天然素材の調湿材を使って住宅を建てれば、自然の力でナチュラルに調湿が可能です。新築の際には、ぜひ素材にこだわって選んでみてはいかがでしょうか?
NIKENSOなら、お客様の希望に寄り添った住まいづくりが可能です。ログハウスならではの温かみのある住まいで、もちろんおしゃれで機能的なバスルームも作れます。これから新築をお考えの方は、ぜひお問い合わせください。
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